第3回年次大会を開催しました。

10月26日(土)東京大学本郷キャンパスにて、第3回日本クリエイティブ・アーツセラピー学会・学術大会が開催されました。

今年は「クリエイティブ・アーツセラピーにおける境界:臨床の視点とコミュニティサポートの視点から」をテーマに、分科会形式で、午前は音楽療法、ダンス/ムーブメント、プレイバックシアターなどのワークショップ発表、午後は倫理、地域の子どものセラピー、表現アーツなどの実践事例についての演題発表、そして最後は全体会で1日の体験や学びのシェアを行いました。全体会の後には交流会の時間を持ちました。

 

開催内容

ワークショップ発表

音楽療法士としての「私の境界」/井上勢津(東京音楽大学)

からだ・動き・感情体験から自分を捉えるダンス/ムーブメントセラピー /川岸恵子(関西医科大学医療センター精神科デイケア)成瀬九美(奈良女子大学生活環境学部心身健康学科)淡野登志(大阪府立急性期総合医療センター)

アプライドドラマとプレイバック・シアターの体験を通して境界を考える/羽地朝和

分科会

倫理︓あなたはどう考えますか︖/神宮京子(特定医療法人群馬会群馬病院)

地域コミュニティーにおける学校等への参加が難しい子ども達とのアートセラピー/いちかわ・まさみ(表現アートスタジオいろいろの木)なかやま・りさ(ワールドバンク)

表現アーツセラピーの取り組み/林悦子(聖隷クリストファー大学大学院) 飯島波奈(アトリエアムリタ)

全体会

小グループでメンバーを入れ替えながら、各自がワークショップや分科会で体験したことを元にディスカッションを行いました。

交流会

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参加者の声

ダンス/ムーブメント(ワークショップ):ファシリテーターの方にしっかりと空間をホールドしていただいていることが感じられ、安心して動くことができました。最近頭先行になっていた自分に気づきました。

ドラマ(ワークショップ):ドラマは初めてで緊張しましたが楽しい体験になってよかったです。

倫理(分科会):難しいテーマをかみ砕いて、柔らかく考える機会を与えて頂き感謝です。引き続き考えながら臨床に取り組みたいと思いました。

全体会:1日の出来事を色々話せてよかったです。参加者の多様性にも刺激を受けました。/多様なモダリティーの方々と意見交換することができ、とてもよい刺激をいただきました。

大会を通して:大会テーマとワークショップ内容が合致しているやり方がとても良いと思いました。/「境界」というテーマが難しく、自分なりに咀嚼して参加したので「背のび」したけれど、ちょっと背のび感がいい!/アートセラピーに関わる方々のお話を聞いたり交流することができて良い機会でした。もっと規模が広がっていくように交流の場が増えるといいなと思います。とても満足しました。次回が楽しみです。